あんにんにっき。

日々思ったことや、おこったことを記録するブログ。要するに日記。

完全の対価

 UFJ銀行のキャッシュカードが、セブン銀行のATMで使えない、という不具合が起こったようだ。
 http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0805/12/news080.html


 このシステムは、旧東京三菱銀と旧UFJ銀行のシステムを統合した新システムで、12日に稼働し始め、それで出てきた不具合、という事のようだ。
 別の記事で読んだが、このシステム統合については、最盛期の開発要員6000人,開発工数11万人月,投資額2500億円という超巨大プロジェクトであったようだ。くらくらするくらいでかい規模だ。
 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20080423/299886/


 それでも、不具合というのは起こるわけで。というか、規模がでかくなればなるほど、不具合の出る確率はあがる。
 完璧なシステムを作ろうとしたらコストがかかる。
 完璧にする=不具合の可能性を0にするにはものすごいコストがかかる。で、そのコストはどこにかかってくるか、というと最終的には利用者にかかってくる。
 1ユーザーとしていうと、完全にするためにものすごいコストを払うのは、コストに見合わないと思う*1。あらかじめ完全で無いけども安い、という事が分かってれば利用する側で二重化とかを検討する。今回の話だと、キャッシュカードを複数銀行分用意しておくとか。
 1開発者として言うと、完全にするためにできる限りの事はしたい、と思いますけどもね。もちろん、コストに見合う範囲で。


 コンピューターシステムが絶対に間違わない、なんてパラノイアXP*2じゃないんだから。

*1:まあ、半分の確率で不具合起こす、とかだったらさすがに困るけど

*2:TRPGの一つ。絶対に間違わない(と信じているだけの)偉大なるコンピューター様の元、色々と頑張るゲーム。たいてい報われない