あんにんにっき。

日々思ったことや、おこったことを記録するブログ。要するに日記。

まったくTRPGやったこと無い人と、深淵第2版を遊んだ、という話。

 本日の定例会には、TRPGプレイ経験無いです、って人が来ておられた。
 一応、リプレイは読んだことある、と言っていた。
 本日、卓が立ちそうなのは、深淵第2版、トーキョーNOVA、ダブルクロス2ndの3システム。
 卓選択に迷っていたっぽいので、深淵第2版に誘ってみた。
 何故って、トーキョーNOVAは初心者には向いてないと思うし。だったらダブルクロス2ndでもいいじゃん?って感じだけれども。個人的にダブルクロスはあまり良い思い出が無いので。いや、まあ、深淵はクセが強いから、ダブルクロスのがよかったのかなぁ。まあ、後の祭り。


 自分の国を滅ぼされた姫が、国を滅ぼした馬(魔的な存在。当初はその力が隠れており、姫の愛馬として共に時間を過ごしていた)を追って行く、というお話。
 とりあえず、葛藤を楽しむゲームなので、一番葛藤できそうな立ち位置にいる、初心者の方に振ってみたところ「やってみる」との事。おお、結構乗り気だ。
 運命カードを「ランダムに」引いていき、PCがどういう状態なのかを決めていく。以下のような感じになった。
・吟遊詩人。冷血。不幸。自らの不幸な運命を振り払うべく旅をしている。
・歩兵。動物の相棒がいる。その動物は魔的な存在。彼女(女性PC)自身は、魔的な物が近づくと体が痛くなるという呪いを受けているので、相棒と一緒にいると体中痛い、という可哀想な人。
・漂白の騎士。姫に忠誠を誓う騎士。誓いを立てた日、彼女の姿を見て思わず目をそらす、という失態をしてしまい、その事に罪悪感を抱いている。なぜ、目をそらすのが失態かは、以下を参照。
・漂白の戦姫。故郷を滅ぼした相手を追う。その容貌は醜悪で、コンプレックスを持っている。美しいNPC(馬のこと)を偏愛している。ようするに、敵は同時に偏愛する相手だったりするのだ。


 運命がランダムに決まるのは考え物です。
 まあ、容姿が人の価値を決めるわけでは無いですが。


 この難しい役どころ、初心者の方にはつらいのではないかとも思ったのですが。
 故郷の敵を討つ事を選ぶのか、それとも自分の身分に課された立場を忘れ、自らにない美しさを持つ者、偏愛を注ぐ相手を選ぶのか?という葛藤をうまいこと演じていました。いや、結果オーライで良かったです。
 良い感じな者だから、「貴方は故郷を立て直すことに尽力するべきです」とか「思う道を進むべきです」てな感じで周りのプレイヤーも葛藤を刺激したりして楽しみましたとも。
 結果としては、自らのコンプレックスを打ち払い、その象徴として馬を倒す、という選択をし、倒れた馬を愛おしげになでながら見送る、というシーンで幕を閉じ、なんとか良い感じの話にまとまったのではないかと。
 初心者の方には、RPGに対して良い印象をもっていただけたようで何より、なのかな。次もう一度来てくれるかどうかは謎ですが。


 深淵は、なんだかんだいって難しいシステムかも。話のイメージが提示されても、それに対してどのように展開していくか、というのがすぐにでなかったりするし。
 イメージ優先で進めていくシステムが、イメージ優先の話を作っていくのによいか、というと必ずしもそうではない、というのがありますし。ホラーRPGだとホラーしようしようと思って逆に笑えたり、ギャグRPGだとギャグをやろうやろうとしてすべる、ってのに似てるかも。
 意外に、D&Dとかソードワールドみたいな、そういう支援の無いシステムでそういう流れになったときの方が勢いが有る分良い感じに展開したりするんですよね。そのあたりが、難しさと思うところ。


 あと、初心者向けにソードワールドとか常に仕込んでおこうかな、とか考えたり考えなかったり。
 やっぱ、一番最初のTRPG体験が深淵というのは、ちょっとどうかと。勧めた張本人だけども。