あんにんにっき。

日々思ったことや、おこったことを記録するブログ。要するに日記。

天空忍伝バトルボイジャー

 忍の一字に惹かれて読んでみた漫画。
 アースと呼ばれる別の星から、神の剣を求めてやってきた「バトルボイジャー」なる一行は、紋章を持つ一人の少年に出会い、自らの「シノビ」の技を教える。
 やがて成長した少年は、バトルボイジャーと共に、同じく紋章を持つ仲間を捜しに出かける。
 しかし、実は紋章は魔神の子の証であり、覚醒すると魔神が復活することになるのだが…。ってな感じのお話。
 魔王の子が人として成長し、魔王に立ち向かう、というよくあるストーリーに、シノビという要素が入ってきている。が、個人的には忍の要素の入り具合にいささか不満を感じる。
 これ、正直な話、シノビとかいう単語でなくても問題ない。授けられた力が魔法でも錬金術でも科学の力でも別に話は十分通じる。
 世界の様相も所謂ファンタジー的世界であり忍者が出てくる必然性は弱い*1
 たとえば、魔法は魔神と契約して得られる力なので、魔法を使って魔神を倒すことはできない。しかし、魔法に匹敵する力が必要なのだ!とか、そういう感じのシノビの力の導入要素があるとよかったのではないかな。
 あと、忍者物のおもしろさに、忍者という人では無いものと、人間性との対比というものがあるのだが、人間性の対比に魔神の子供としてのメンタリティが来ているので、その辺も忍者物の魅力半減という感じ。
 シノビの技は、変わり身とか、分身とかが色々とでてきて(半ばご都合主義的でもあるけども)バラエティに富んでいるし、忍伝とかあるけれども、正直忍者物ではないかな。


 忍者度:★☆☆☆☆

*1:あえてそこに出てくる事によるおもしろさ、というのもあるにはあるのだが