便乗商法のすばらしさ。
私が子供の頃はあまりメジャーでなかった恵方巻きという、太巻きを切らずにそのまま食べるという節分の風習はすっかり根付いたようだ。全国的にどうなのかは知らないが。
こういうイベント事は、物の売り上げを押し上げるわけだけど、関連しない物は別にあがらない。むしろ、そちらにお金を取られて下がる。しかし、物を売る側の立場からすると、下がるのは困る。というわけだかどうだか知らないが、恵方タルトなる商品が出ているのを目撃した。具体的には今日食べた。
タルトも太巻きも、要はまいてある長い食べ物なわけで、関連性はある。ほとんど連想ゲームの世界だが。だが、そのわずかな関連性であっても便乗して売ろうとするその姿勢に、涙ぐましいまでの努力を見た。なんというか、いっそすがすがしい。
物を売るということは、かくも難しく、かつ厳しい世界なのだという事を思った。タルトは甘かったけどもな。