あんにんにっき。

日々思ったことや、おこったことを記録するブログ。要するに日記。

コンベンション参加レポート

 いつも行っているサークル主催のコンベンションが会ったので参加してきた。台風も来ていたので、客入りも少ないかな、と思いながら行ったのだけど、思ったより集まっていたようで何より。皆の、ゲームにかける情熱の一端を垣間見た気がする。
 さて、いくつかの卓選択の中から、私が選択したのは、パラノイアXP。前々から、パラノイアというゲームの名前は知ってはいたのだけど、海外のゲームだし、プレイする機会はなかった。その、幻のゲームが今目の前に!! という事で、この機会を逃したら二度と出来そうになかったので。
 いやー、聞いていた以上にひどいゲーム(注:褒め言葉です)ですね、これは。
 このゲーム、どんなゲームかというと(ネットで聞いていた情報と今回感じた情報の混合)

  1. 舞台は、偉大なるコンピュータに管理されている未来都市。偉大なるコンピュータは完璧な存在なので、決して間違えることはない。たとえコンピュータに与えられた指令が間違っているように見えたとしても、それはこっちの認識不足。コンピュータは完全なので、PC達に与えられる任務はPCの能力で必ず解決可能である。失敗することはすなわち反逆なので、zapされる。
  2. 市民は、遺伝子操作により生まれる完全な存在であり、幸福な存在である。というか、幸福は義務なので、幸福でなくてはならない。幸福でないという事は反逆なので、zapされる。
  3. 妙な技能がたくさん。一番気になったのは、「くつをなめる」という技能。コンピュータにこびへつらうときに必要な、必須スキルだ! 他に気になったスキルには、毒見(少しなめるだけだって!)ってのとか、端数を小数点第二位まで計算、とか。何に使うのだろう。でも、何に使うのかなんて聞けない。なぜなら、その手の情報はPC達ではアクセスできないセキュリティランクの高い情報なので。ちなみに、戦闘ルールもPC達のレベルではアクセスできない情報レベルなので、戦闘ルールに詳しくても知らないふりをしないとzapされてしまう。PC達の知らない情報を知っているのはすなわち反逆なのです。

 とまあ、人々は幸福で完全に管理されたすばらしい社会なのだけど、問題が一つだけあってこのコンピュータは実は狂っているという。プレイヤーキャラクターに与えられる任務は、情報が不足しているか、あるいは遂行することがそもそも不可能な任務。つか、任務が与えられるというのは、限りなく死刑宣告に近い。もちろん、コンピュータの指令に従わないなどという市民として正しくない行為をするなんて事はできない。
 こんな任務を与えられたPC達のとる行動はなにか? それは仲間のPCに責任を押し付けて、少なくとも自分は助かること! そんなだからセッション中の他のプレイヤーに対する注目度が段違い。
「ここはレディファーストという事で、お先にどうぞ」
「この世界では、人間は完全に平等なので、レディファーストなどという前時代的な風習を行おうとするのは明らかにおかしい。これは彼に反逆の可能性があるという事に違いない」
 って感じで素早いアクションが行われたりする。
 足を引っ張り合ったり、かといって、あからさまに足を引っ張れば、その事はミッションを失敗に導こうとしているとみられるわけで…。だからといって頑張ったところでそもそも任務は失敗するようにできているわけで。あー、悩む〜とその辺のさじ加減がプレイヤーには要求されるので、かなりプレイヤーを選ぶゲームかな。うまいこと足を引っ張りつつ、しかしながらゲームそのものは面白くなるようにPC間では協力し合う、というメタな視点があるとかなり面白く遊べるゲームかも。今回はメンバーに恵まれたようでかなり楽しく遊べました。

 さて、今回のミッションはどんな感じだったかというと…。あ、同じシナリオをする可能性のある人は読まないように。zapされますよ。

 続きは… 2006-09-17 - 闇忍日記別館(ネタばれあり)